2021 OHArchitecture

西宮の住宅

Project

内外をつなげるパティオ

60年前のRCで作られた端正な邸宅のリノベーション。増築や改修が繰り返されおり、庭との関係も乏しく、昔の建物の良さが無くなっていた。そこで、庭のモチノキを中心に1床レベルと連続したパティオをつくることで、内外をつなぐ中間領域を生み出すことにした。

まず、庭とプールの見え方を最大限に活かすために家と庭をつなぐようにパティオとアウトリビングを住宅の中央に挿入する。リビングはテラスに面する壁をぶち壊し、フルハイトのサッシでパティオとつなげることで庭と親密な関係をつくりつつ、ダイニング側はキッチンまでつながるように10mの連続壁面収納によって、一体感を作り上げた。

また、アーチ開口で単位ごとに場所を区切ることで、様々なプロポーションの空間を生み出し、居場所を作りつつも全体の統一感を生み出すことを目指した。例えば、明るく小さい趣味室・明るく高いエントランスギャラリーなど、アーチで区切ることでその空間の質を切り替えている。

クライアントに聞くと幼少期にモチノキに登ったりして遊んでいたとのこと。幼少期に住んだ思い出の家を、昔の面影を残しつつ、邸宅がもつ質を全体に遡及させることで、新しくて懐かしい雰囲気が紡げたのではないかと思う。

More Photos
2021.11.05

致せりつくせりの竣工写真

天気も良く、絶好の写真日和でした。茶室、趣味室、ゲストルームなど部屋数が多いので、朝から一日中撮影しました。

昼飯やケーキをご馳走になり、フェラーリにものせてもらったりと、楽しく有意義な時間を過ごせました。今から出来上がりが楽しみです!

 

 

2021.07.20

蛇篭の風景

2021.06.25

素材とプロポーション

2021.06.14

光と色

2021.05.11

何もない天井が良い

2021.04.07

現場でサンプル確認

2021.03.12

現場着工しました

2020.11.15

過去の作り手からのメッセージ

2020.09.29

現場解体立会

2020.09.17

コンセプトモデルの作成