2021 OHArchitecture

坂本の住宅

Project

比叡山と琵琶湖をのぞむ

滋賀県の比叡山坂本に建つ一戸建て住宅の計画です。

琵琶湖と比叡山が近く、敷地をマクロな視点で見ると、湖から山へと坂道が続く滋賀湖西の特徴的な地形と言えます。

坂本町は比叡山ふもとの日吉大社の門前町として栄えた歴史的な町であり、昔から日吉大社への参拝者や観光者がこの町の坂道を往来していました。

坂道には、坂の上を見上げたり、坂から下を見下ろしたり、そこに居る場所とそこからの風景を楽しめる魅力があります。

緩やかに傾斜した地形を建築にオフセットするように、住宅内に緩やかなレベル差を与え、比叡山から琵琶湖への動線と環境の軸を生み出します。

フロアを上がるにつれて少しずつ変わっていく風景は、自然の変化や町のにぎわいを映します。また室内から見える景色だけではなく、地形が生み出す局地風である比叡おろしを室内環境として取り入れ、視線と風の抜けを設計しています。

琵琶湖と比叡山から成る地形的環境を活かし、滋賀の自然と歴史ある坂本門前町の魅力と豊かさを生活と共に感じられる住宅を目指しています。

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2019.08.17

現場打ち合わせ

現場監理もいよいよ大詰め。

今日は照明器具の高さ等を決めました。

図面上ではなかなか検討しづらく、実際の空間に身を置き、さまざまな角度からの見え方や光の感じ方を想像して決めてゆきます。