引き渡しを終え、お施主さんのご厚意によりオープンハウスを開催させていただきました。
せっかくなので今回は、このプロジェクトで考えてきた形跡や、その他スタジオモブさんとの共同プロジェクト等、様々な活動を空間にちりばめギャラリー形式のオープンハウスとさせていただきました。
お越しいただきました方とじっくりお話しができ、とても有意義な日となりました。
設営を手伝ってくれたOBスタッフや学生の皆さん、本当にありがとうございました。

外壁仕上げが貼られた箇所から足場がとられていってます。
今回は複雑な屋根と平面形状に対応できる仕上げ材料として、屋根と壁にアスファルトシングルを採用しています。
屋根と壁を同じ材料で統一すると、建築がまるで彫刻の様な質量感をもってそこに存在しはじめます。
大自然の中に溶け込むでもなく、存在を抑えるでもない、周りの山並みや斜面の形状をオフセットし、自然と等価な存在としての建築を模索しています。

外壁の工事が始まっています。
外壁下地が貼られ、サッシの枠がはまると、現場は並行して内装の工事もすすんでゆきます。
現場をうろちょろしていると、室内からは様々な風景のシーンやその解像度がうつろいでゆきます。
敷地の形状に沿って蛇行したプランは周りの風景のちょっとした変化に気づきをもたらせてくれます。

先行工区から建て方がはじまっています。
プレカット屋さんがおこされた3Dモデルそのまんまの形フレームが出来上がってきています。
たくさんの梁が集合する箇所があったり、斜めの棟にのぼり梁が取り付いたり、本当に精度よく組みあがるのか、少しの心配もありましたが、現場は寸分狂いなくぴたりと納まったとの事です。
制作前に詳細な3Dモデルをおこしていただき、そして現場チームのすばらしいスキルの賜物だと思います。
その要領で第2工区も追いかけてゆきます。

斜面地に建つ建築物で、高基礎のような形状の設計の為、木造建築物なのですが、今の段階では一見するとコンクリート造のような建物に見えてきます。
今日はスラブの配筋検査でした。
配筋が設計通り配置されているか等確認し、実際の床の高さに立ってみたりしゃがんでみたり。
その空間に身を置いた時に内部空間をどう捉える事ができ、外部空間とどうつながるのか、等のイメージを膨らませるのがとても楽しいです。
ここからは建て方にむけてプレカット図チェックの大詰めです。

年が明けて一回目の現場定例は基礎配筋検査。
地盤レベルに合わせて、建物の基礎がだんだんとレベルが下がっていくのですが、よくよく考えられた施工計画を立てていただいています。木造なので基礎部のみコンクリートなのですが、合計6回に分けて打設してゆきます。またクレーン楊重距離の関係もあり、道路から手前・奥で建方までも工区分けしています。
少しずつ少しずつ地道に躯体工事が進んでゆきます。

予算調整を経て、無事お施主さんと施工会社さんで請負契約が成立し、はれて地鎮祭でした。
グランドーマの時と同じ施工チームなので、安心感があります。
また白熱する現場打合せがいまから楽しみです。
現場打合せと言えば、ぼくたちの建物は現場のお隣なので、現場期間中は現場事務所として利用いただいております。打合せスペースのすぐ横には和室があるので、たまには和室で現場定例とかしてみたいものです。

地盤レベルが複雑で、敷地の平面形状も直線のない敷地において、建物の建ち方はどうあるべきか何度も配置計画を検討し、現在の形状に落ち着きました。
いよいよ実施設計も一旦完了し、現在工事金額の見積りをしていただいています。
最近は工事費用がどんどん値上がりし、なかなか費用面がネックになりがちではありますが、なんとか乗り切って着工へと進めるようにまたここからひと踏ん張りです。
とりあえずはほっとするひととき。

本日既存建物の解体工事がおわりました。
建物があるときは見えてこなかった景色や視界に新たな気づきがあります。
また敷地を俯瞰してとらえる為にもドローンで上空から敷地を撮影して確認しました。
今月実施設計を行い来月工事見積へと進んでゆきます。
また今年は南阿蘇村に通うことになりそうでわくわくです。

工事の概算見積りをしていただく為の図面とイメージパースを作成し、現地にて、お施主さん、施工者さんに計画内容の説明をさせていただきました。
お施主さんにも気に入っていただき、概算見積りをだしていただく流れになりました。
施工者さんは、図面を見てどうやって納めようと早くも工事の時のことをイメージしていただき、さらにはおもしろそうと楽しんでプロジェクトにかかわっていただけていて、そんな出会いに感謝しかないです。

思えば、「南阿蘇村の別荘」の時に、震災復興で大変な最中、工事施工者さんを紹介していただいては断られ、いざ見積りしていただける施工会社さんがおれど、見積もりに何か月も要し結局は断られ、先がなかなか見えなかったところを、ある方の紹介から、今の工事施工者さんに出会えました。
工事中の打合せも、解決していくべき課題をあぶりだしては、楽しそうに頭を悩ましてくださって、隔週の現場打合せに行くのが楽しかったことを覚えています。
また、あんな楽しい時間を共にできるのだなとわくわくしてきた、そんな図渡し説明の打合せでした。

お施主さん、施工者さんと共に、「おもしろそう」と思い合える事は、良い建築をつくる絶対必須条件で、逆にこの共感と共同さえあれば、プロジェクトはどんどん良い方向へと成長していくと思います。
これからこの建築がどう進化していくのか、設計者である僕ら自身、すごくわくわくしています。

シンプルな空間の集合体なだけに、たった一つの操作、一つのルールがとても重要になってきます。
一見複雑そうな形に見えても、紐解いていくと単純な形の集合によって成り立っている、そんな建物を考えています。
文字の組み合わせて言葉ができ、言葉の連続で文章が出来上がる、文章がいくつも生まれるとストーリーとなる。建築と言葉はとても似ていると思います。
今日は共同で設計を進めているスタジオモブさんとweb打ち合わせ。
毎週検討をしては意見交換し、ひとつの答えに向かって建築は日々変化してゆきます。
今月末に概算工事見積りをしていただく為の図面をまとめないとですが、残された時間めいいっぱいまで模索し続けようと思います。

グランドーマ南阿蘇、次なるプロジェクト、ドミトリー建設の設計案プレゼンの為熊本へ行ってきました。

天気がよく最高の天候で、阿蘇山もしっかり見えていたので、テラス席でみんなでわいわい打ち合わせ。

案は気に入っていただき方針もきまり、具体的に詰めていくことになりました。

とは言っても、まずは傾斜地なのでレベル測量から。土地の形状が整理できた段階で、現地に行きその場所その場所で見える景色や感じられる季節感をハンティング。

とても楽しそうなフィールドワークになりそうで今からわくわくです。

先日から検討を進めていましたが、近隣の方との土地交渉により、さらに日当たりがよく気持ちのよさそうな敷地に計画することが可能になり、計画地を変更した場合の建物を模索し始めています。

敷地がかわっても、おおきな目指すべき方向性は同じ、しかしその方法が少し変わり、見た目は大きく変わってきます。

こっちはこっちですごく良くなりそうです。

来週南阿蘇へご提案に。

今月ご提案予定のプロジェクト、おおよそ案の方針が定まってき、模型でスタディしてはダイアグラムに落とし込む。その繰り返しを経て、最良の建築を導き出す、とても楽しい時間です。

今日も共同設計のスタジオモブさんとWEBで打ち合わせをして盛り上がってました。

まだ完成形はできていませんが、良くなりそうな雰囲気がしておりわくわくします。

プロジェクト名「南阿蘇の別荘」として昨年に竣工したグランドーマ南阿蘇、竣工から1年経ち次なるプロジェクトが発足しました。ありがたいことにスタジオモブさんと共に、またお手伝いさせていただける事になりそうです。

グランドーマメンバーがわいわいと寝泊まりできるドミトリーを計画するプロジェクトになります。

敷地に身をおき、小一時間ほどどうあるべきかを現地で話するなかでよさそうな方向性が見えてきました。

やはり設計のとっかかりのヒントは現地でしか見つけられないといつも思います。