お施主さんと施工会社さんと共に、今日は竣工検査でした。
まだ残工事や手直し工事ありますが、なんとかオープンに間に合いそうな目途がたち、ほっとしています。
週末からはプレオープンイベントを開催される予定です。
トラブルなく営業できる事を祈るばかりです。

いよいよ現場にはキーカラーのイエローがはいってきて、現場を彩っています。
今日は自動券売機のスマレジさんの取り付け工事の立ち合いでした。
現場監督さんのご協力のおかげで納得いく納まりのものになりました。
現場にいるといろいろ問題は出てきますが、都度ご協力いただきながら解決して進んでゆきます。
人の手でつくっているんだなと感じる瞬間です。

モルタル、タイル、コンクリート。
使っている素材は、まちのどこにでもあるような素材です。
下北沢のまちをあるいていると、花壇をベンチにしたり、コンクリートの階段に座ったり。ガードレールに腰掛けたり、まちに居場所をうみだすのが上手な人たちが多いと感じます。
このお店も、そんなストリートの感覚を感じさせるマテリアルをちりばめています。

このプロジェクトのキーカラーはイエローです。
設計スタートした時に、なぜかお施主さんと共通のイメージがありました。
店内の壁にせっき質タイルを採用していますが、目地の色を黄色にしています。
いろんな黄色をサンプルで確認し、ぎりぎりまで吟味して決めた黄色は、レモン色のさわやかな色合いです。
仕上がりが楽しみです。

コンクリートの既製品をベンチにしています。
お客さんが座る座面はグラインダーで研いでもらいます。
そのモックアップを確認しました。実物をみて、こうしたほうがいい、ああしたほうがいい、と施工会社さんと共にお話しをして、少し研ぐ部分を変更することになりました。
また店内は、間仕切り壁がおおよそ出来上がっています。
間仕切りの開口から、本来隠れる予定の躯体がふと魅力的に見えました。施工会社さんに相談し、可能な範囲でこの魅力を残せるように検討することになりました。
設計の時には気づき得なかった、想像がつかなかった、その魅力を発見する事が現場確認では重要な視点だと常々思います。

設計の内容も固まり、いよいよ着工に向けて、現地最終の確認をしてきました。
共用部の路地感を店内に引き込むため、施設の外壁につかわれているマテリアルや色を採集して、インテリアに採用しています。
お店の外とお店の中をシームレスにつなげ、共用部の屋外飲食スペースにもにぎわいがうまれる事を目指しています。

高輪と同じお施主さんと、下北沢のreloadの区画を内覧してきました。
小田急線の線路跡地にある、立体路地のような空間で構成された商業施設です。
緑豊かで、白を基調にした端正な外観でありながら、体験はどこか下北沢らしさがある素敵な施設でした。
下北沢らしさや路地感、どう解釈してデザインしようか、わくわくします。