お施主様がもともと運営されている鴨半さんを一部改装させていただいています。

私たちは1階の計画に携わっているのですが、大工さんとお施主さまで計画された2階が完成したということで、一泊させていただくことになりました。ありがとうございます。

写真は早朝に撮ったものなのですが、陰影が景色を黒く塗りつぶし、川の反射と空の色がやけに際立ってまるで絵のようでした。

借景とはよく言ったものですが、日常から遠ざかったようなどこか不思議な感覚です。

お茶屋さんも隣でやられているのですが、それもまたとても美味しく久々にため息の出るような落ち着いた時間を過ごしました。

年内には完成の予定で、1階もとても楽しみです。

ホテルの1Fはチェックインホールとしても朝食会場としても、展示ホールとしても使えるようフレキシブルな使い方に落ち着きました。

このホテルを計画する間に世間は大きく変化することとなり、計画もそれと共に柔軟に変化しています。

今回はまちのホールというような大きなテーマではありませんが、ここに来た方やお施主さまが大切にされている和の文化を気に入ったコアな輪が、この場所を起点に広がればいいなと思います。

実施設計が終わり工事が始まるまでの間、期間限定で工事足場で敷地に縁側を作ったり、となりでやられているお茶屋さんの暖簾を作ったりしています。

今回のれんは初めて製作をお願いしたのですが、非常にきれいな藍色のグラデーションで、実物を見られるのが楽しみです。

色が落ちてこればまた染め直し、その時にはロゴごと藍色に染めてもいいねと話していました。